機能創造理工学科が目指すもの
-受験生のみなさんへ-

われわれの生活は科学技術の発展により支えられて来ました。そしてこの科学技術の進化はさらに加速しています。
自動車、新幹線、リニアモーターカー、飛行機により場所から場所への移動時間が短縮され、さらにはロケットにより一般の人でも地球外への移動も可能になろうとしています。電話、スマートフォンは場所や時間に制約されることなく、声を聞くだけでなく表情を見ながら人と人とが会話が出来る環境を可能とし、さらに不特定多数の人との情報の共有を可能にしました。そしてこれを支える通信技術は電気通信から光通信へと進化しています。コンピュータは人間の計算能力を遥かに超えて発展していますが、さらに現在は人工知能により人間を超えた思考能力を得ようとする所まで近づいています。また従来の2進数を基本としたディジタルコンピュータのアルゴリズムは、量子コンピュータによる量子力学に代わろうとしています。一方、これらの技術を支える動力源であるエネルギーは、この地球の環境と向き合って持続再生可能な形にすることが求められています。またすべて物質の根源や宇宙の起源を解明する新しい原理や法則が発見され、そして進化しています。
こうした科学技術の発展は従来であれば車だったら機械、コンピュータだったら電気電子、物性・天文だったら物理と枠が決められ、その専門家が対処してきました。そしてこれに合わせて大学の学科というものが存在していました。しかし車に関しても今や動力源は石油から電気や水素、燃料電池へ、内部の信号伝達は光ファイバに、そして衝突回避システムなどはレーダーや光を使用したライダーに、自動運転はAIなど、これまでの機械、電気、物理、化学、数学、情報という枠を超えた技術が結集されて出来ています。今後も新しい科学技術を創造あるいは創出し、モノやシステムの機能を最大限に発揮させ、その中で起こる問題を解決し適切に対処するためには新しいアプローチの仕方が必要であり、社会もそれに対応できる人材を必要としていることは明らかでしょう。
このアプローチとして、また社会からの要請に対応するために、われわれの機能創造理工学科では物理、機械、電気電子の学問体系を土台とし、「エネルギーの創出と利用」「物質の理解と材料・デバイスの創成」「ものづくりとシステムの創造」など新しい分野を創造、創出する能力を高める教育を行っています。また皆さんが活躍する場はワールドワイドですから、科学技術英語教育や海外への留学制度にも重点を置いています。 新しい時代へ対処できる能力、社会が求める能力を高めることができ、少人数教育をモットーとした機能創造理工学科で学んでみませんか?

機能創造理工学科長 下村 和彦