・氏名:曄道 佳明・てるみち よしあき・Yoshiaki Terumichi
・専門分野:マルチボディダイナミクス、機械力学
・研究内容:
本研究室は、機械力学およびその境界領域に関わる工学的なアプローチにより、主に鉄道システムや探査システムなど、高度な機能、複雑な構造を有する機械システムを対象に、現象のメカニズムの解明や諸課題に対する対応策を構築することに取り組んでいる。
特に鉄道分野では、高速鉄道の安全性、安定性の向上、都市鉄道におけるレール・車輪接触問題の改善を主要課題とし、大量輸送を担う鉄道車両の走行安全性の向上に努めている。また、自動車関連ではタイヤの性能改善を目指し、タイヤと路面の接触問題に取り組み、複雑なメカニズムを有する摩耗現象の解明を行っている。さらに、深海あるいは宇宙といった極限環境における探査システムの運動と制御についても数値的アプローチからの開発に取り組んでおり、要素技術として長さが変化する柔軟多体系の運動解析手法の開発を行っている。
力学系の課題ではないが、鉄道技術が今後のグローバル社会に果たす役割は多大であり、環境・貧困・教育問題などに貢献し得る直接的手段として期待される。当研究室ではこれらに貢献する鉄道ネットワークの構築方法について、複合的課題解決への手法開発も行っている。