・氏名:黒江晴彦・くろえはるひこ・Haruhiko Kuroe
・専門分野:固体物理学,多重極限環境の物性測定
・研究内容:
マイナス 270 度,地球磁場の20 万倍の強さの磁場,10 万気圧といった極限環境に結晶を置くと物質の性質が大きく変化します。この様な環境を実験室内に実現し、そこでの物質の性質(物性と呼びます)の変化を精密に計測する方法を開発することと,観測した現象を量子統計力学の立場から考察し,理解することが私の研究です。例えば、「酸素や水素などを含む全ての元素は低温・高圧下で固化し,金属になり,やがては超伝導状態が実現する」と予想されていますが,それはまだ実証されていません。こういった途方も無いことに物理学を駆使してアイディアをひねり出し,チャレンジするのが私の研究スタイルです。
おまけとして,新奇デバイスの動作原理でも見いだせれば,少しは世の中のお役に立てると考えてます。最近では,2 bit (0, 1, 2, 3) を一つの素子に記録できるマルチフェロイクス材料を発見し,超高密度記録媒体としての応用性(笑)を報告しました。