・氏名:坂間 弘・さかま ひろし・Hisoshi Sakama
・専門分野:薄膜、光触媒、表面物理、強磁性強誘電体
・研究内容:
二酸化チタン等の光触媒は非常に強い酸化力をもち、汚染物質分解=環境浄化等に威力を発揮しているが、紫外光しか利用できないという欠点がある。そこで、可視光も使える高効率な光触媒(可視光応答型光触媒)の開発を行っている。また、宇宙機に搭載される各種観測機器の汚染による性能劣化が問題となっている。光触媒を宇宙機の観測機器汚染を除去する対策として応用する研究も行っている。強磁性と強誘電性が1つの物質の中で共存する強磁性強誘電体を用いると、電気と磁気の結合(電気磁気効果)による新しいデバイスが可能となる。しかし、室温での強磁性強誘電体は未だ存在しない。金属酸化物人工超格子による強磁性強誘電体を作製し、電気磁気効果を利用した室温で動作する新しいデバイスの創製を目指している。薄膜には多くの種類があり様々な機能を有する。しかし、現実の薄膜が持つ特性、機能は製法や製造条件に強く依存する。より高性能な薄膜の実現を目指して、新しい薄膜製造法の開発を行っている。その他、種々の金属酸化物薄膜による新機能の探索にも取り組んでいる。さらに、以上の目的を実現する上で前提となる表面や界面の諸物性の解明にも努力している。
・研究室WebサイトURL:http://www.ph.sophia.ac.jp/~saka-ken/