・氏名：高尾智明・たかおともあき・Tomoaki Takao
・専門分野：超伝導工学，電気エネルギー工学
・研究内容：
超伝導技術の適用により，地球環境保全や医療福祉への貢献を目指します。
（１）自然エネルギーに関わる研究：　風力発電や太陽光発電では，気象条件の変化により発電量が変動します。そこで，超伝導コイルを使った電力貯蔵装置を接続し，発電量が多い時に貯蔵装置に充電しておき，発電量が減った時に貯めた電力を放出することにより，発電量の変動を減らす研究を行っています。また，大型の風力発電を対象に，発電機を超伝導化する研究も行っています。
（２）医療分野への応用：　人体断面を撮像するＭＲＩ装置には，超伝導コイルの使用が不可欠です。高温超伝導線を用いたコイルの開発を行っています。
（３）水素を利用する研究：　液体水素は非常に低温のため，超伝導コイルの冷却に使えます。今後，燃料電池車の普及により水素ステーションの増加も予想されます。水素ステーションに超伝導コイルを置いて電力貯蔵させ，停電時の非常電源などに用いる災害対策も研究しています。

・データベース